20220801

ディスクレビューを書こうとしたんだけど、どこから書いたらいいか分からなくてなんも書けなかった。ディスクレビューってどう書くんだっけ。

そう思って昔買った音楽雑誌を引っ張り出して読んでた。MUSICA、ディスクレビューのなかで一番好きだったライターさんが書かなくなって久しい。何言ってるのかは分からなかったけど、それはぶっちゃけどのライターも一緒だし、微妙な時は普通に微妙って言うライターだったから好きだったし、分からないなりに選ぶ言葉がかっこよかった。1番聴いてみたくなる文章だったし、この人が書いてるやつは信頼できる、と思ってた。それってすごいことだなと思う。聴かなきゃ分からん音楽に音以外で興味を持ってもらうとかすごくない?

 

ディスクレビュー、よくある構文や形容があり、しかし聴いてみないと結局わからん、というものがほとんどであることや、そもそも今って体系的な論よりも体験談に重きが置かれていて、悪い意味での相対化(お前の中ではそうなんだろ、お前の中では、が逆転した、誰かの感想はともかく俺はこう思った、だから俺の中ではこう、というやつ。開き直りとも言う)の中でたいていの言説は「お気持ち」ってやつに押し流されてしまう感じがあるので、批評的な文章はとことん隅に追いやられてるのかもなあ、と思ったりしています。

 

アニメでも何でも、人の感想見るのが最近あんまり好きじゃないのはそういう「人がどうあれ自分の感想」という開き直りがモロに下敷きになっているなあと思ったりするからかもしれません。そう言う場だと結局声のデカい人が勝つので面白くねえなというワガママです。